トレイルマウンテンのトレマンこと奥野です。今日も頑張ります!
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北アルプス・おすすめトレイル
遠見尾根〜五竜岳〜キレット〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳〜扇沢
美しいパノラマ&ハードルートを巡る後立山ロングトレイル
体力レベル:日帰り●●●●●● 1泊2日●●●● 2泊3日●●
●このコースは五竜岳と鹿島槍ヶ岳の間にキレットがあります。
みんな凄い危険なんではと思いがちですが、荷物を軽くして、体力が十分なうちに岩場の登下降さえ、できれば誰でも行けます。この区間は完全に登山というか、岩登りの感じですが、鹿島槍からは走ることもできますので、いろいろな要素が組み込まれた楽しいコースです。
絶対おすすめです。
●1DAYなら五竜岳まで十分体力を残せれば突っ込んでOKです。
ゴンドラは必ず始発で行きましょう。扇沢の最終バスは確認しましょう。
●小屋泊なら1泊ならキレット小屋、2泊なら五竜山荘と冷池山荘でしょう。
●難しいのはテント泊です。2泊なら五竜山荘と冷池山荘で決まりですが、1泊なら冷池まで突っ込みますので、相当軽量テント泊装備で行ってください。重いとキツイですよ。
●アプローチは電車なら神城から歩いてゴンドラ乗り場に行き、帰りは扇沢からバスで大町に出ます
車ならゴンドラのところに車置いて、帰り大町から神城に電車で行き回収でもいいですし、
帰り楽するなら、大町駅に車置いて、行き電車も楽です。
どっちにしろ、交通手段は便利です。
地蔵の頭下〜小遠見山〜白岳〜五竜山荘
●ゴンドラに乗ってゴンドラ最終まで乗り、降ります。季節でその下に降りて、リフトにも乗れますが、大して時間は変わりません。景色もいいのでそのまま登っていけばすぐに地蔵の頭に着きます。
ここから、急登も途中ありますが、基本的になだらかな登りを進んでいきます。道はいいです。
途中展望も良く、気持ちいい尾根を登り続けると、小遠見山へ登れます。
ここは休憩ポイントで、展望は最高にいいです。五竜岳が岩むき出しでカッコいいです。
●ここからは細かいアップダウンを続けながらの登りが続きます。
中遠見山を乗り越え、大遠見山を乗り越えていきます。樹林帯の中時折展望が出るので、飽きません。更に進んでいくと、西遠見山です。ここは展望最高で眼前の五竜岳が凄いです。
ここから少し下り、白岳の急登のキツイ登りに入ります。崩れているところもあるので、気をつけましょう。突き上げきれば、五竜山荘はすぐそこです。
●五竜山荘は水も購入できるので、(いつも外に水道があります)補給しましょう。
小屋で売店もあるので、購入してもいいでしょう。
2泊プランの人はここで宿泊です。小屋の下にテントを張れます。
ここも白岳あたりでのんびりできるので、宿泊にはいいと思います。
五竜山荘〜五竜岳〜キレット小屋〜鹿島槍ヶ岳
●さあ行きましょう。大変なのはここからです。
五竜岳は岩場の急登をひたすら登ります。正直キツイです。
標高も上がっているので、体も重く感じるはずです。特にここは危険箇所はないので、地道に登りましょう。するとパ〜と開けて五竜岳に着きます。ルートから少しはずれたところがピークです。
ここは最高なので、休憩いれましょう。しかしここからのキレットが怖く感じるかも。
●さあキレット突入です。
※キレットは岩の急激な下降と登りです。ここからは基本下りで、垂直に近いところもあります。
でもそういうところは、ハシゴか鎖があります。鎖を必要以上に頼らないで、両足、片手は必ず岩に引っ掛けるようにして、鎖は補助程度で降りましょう。
※基本は3点支持で両手・両足の4本のうち動かすのは1本で残りはしっかり体を支えておきます。
こうすれば、バランスを崩して、転倒することはありません。
※怖くて腰を引くと逆にバランスが崩れて、滑りやすくなるので腰は引かないようにしましょう。
要は慣れと怖がらないことが一番です。大体何回か岩場を通過すれば、慣れます。
慎重に、焦らず通過していけば、誰でもいけるところです。(重い荷物は避けましょう)
見るほど危なくないですよ。
●さあ上記のことを注意していれば、いつの間にか下りきっているはずです。
(細かい情報はエアリアガイドの鹿島槍・黒部湖の地図の裏に載っているので、参照してください)
さらに今度は上りになります。また岩の登下降を繰り返していくと、突然小屋が現れます。
キレット小屋に到着です。
しかし凄いところに小屋を建てたもんだと感心します。しかも立派だし。
ジュースなんかも売ってます。ここは、一息ついて、休憩ですよ。
1泊山小屋泊プランならここで泊まりましょう。自分は泊まった事ないですが、ここは記念に泊まる価値十分あると思います。なかなかこういう山小屋ないですから。
●さあここからは、鹿島槍の突き上げになります。
いきなり、キツ〜イ、ハシゴの登りです。しかし、ここからは、そんなに危ないところはないので、安心です。はやり下りより登りのほうが、断然安全に通過できます。
何箇所かの鎖、ハシゴを乗り越えて、高度を上げていき、岩場の急登になります。
落石を起こさないように注意しながら、登っていきます。南峰はもうすぐです。
●最後岩場の登りをトラバース気味に登っていくと、鹿島槍ヶ岳・南峰の分岐に着きます。
荷物重ければ、ここに置いて、ピストンしましょう。
頂上はすぐです。南峰到着です。さすがにここは、ゆっくりでもいいでしょう。
鹿島槍ヶ岳は下から見てもきれいな双児峰で、こっちの南峰のほうが少し標高が低いです。
しかし景色は最高で、ここからキレットをみると、よくこんなとこ来たなと自分に感心しますよ。
●さあ北峰にも行きましょう。分岐から、しばらくなだらかに降りて、最後急登です。
ここは踏ん張りましょう。すぐそこです。落石に注意しながら登れば鹿島槍ヶ岳北峰です。
ここも抜群の展望です。
しかしここから手前とここから先が全然山の表情が違うんですよね。
自然の不思議さと力を痛感します。山が近くても全然違うのが北アルプスの魅力で、このコースはその典型だと思います。
鹿島槍ヶ岳〜布引山〜冷池山荘〜爺ヶ岳〜種池山荘〜登山口
●さあ下りましょう。岩場の緊張感から開放され、ここは飛ばして行けます。
ザレのスイッチバックの下りを一気に行っちゃいましょう。
下りきりしばらく行くと、布引山です。ここからの鹿島槍がカッコいいので、必ず振り返りましょうね。
そのまま突進すると、もったいないですよ。
●だんだんなだらかな下りになり、歩き、走りやすくなります。
草原の中を進んでいくと、パッ〜と急に開けます。ここがテント場です。
最高の展望の場所です。剣・立山も最高です。これで水場があれば、完璧なんですが、ここのテント場の難点は小屋まで急な下りがあり、登り返し含めると、結構疲れる点です。
小屋での用事は1回で済ませましょう。
●1泊強行テント泊の人は疲れきっている筈です。キレットをテント装備だと、いくら軽量化してもしんどいでしょう。その分充実感いっぱいのはずです。ゆっくり休んでください。
山小屋泊の人は、少し下れば山小屋です。
生ビールも売っていて、なかなかきれいないい小屋ですよ。
●1DAY、1泊山小屋の人は先を急ぎましょう。
ここから樹林帯を少し降り、ザレ場とガレの登りになります。さほど急ではないので頑張りましょう。
しばらく進むとトラバース気味にフラット基調になります。ここは走れるでしょう(歩いてもOKです)
さあさあ、進んでいくと爺ヶ岳中央峰の分岐です。折角なので寄っていきましょう。
ここからの鹿島槍は最高です。
さらに進んで分岐から登れば爺ヶ岳南峰です。爺ヶ岳は遠くから見ると、頭が3つあり、(北峰、中央峰、南峰)凄いカッコいいのですが、隣の鹿島槍ヶ岳より標高が低いので、名前も地味な為か、いまひとつのイメージをお持ちの人もいますが、本当にいい山ですよ。
●さあ爺ヶ岳で十分に満喫したら、下りましょう。
ザレ場のスイッチバックのトレイルを山荘を目標にかっ飛ばしていけば、あっという間に種池山荘です
種池山荘もテント場はその先にあり、生ビールもあり、最高です(どういう基準??)
でも今回はそのまま下山します。ちなみに鹿島槍と爺ヶ岳の下りで雷鳥を見ることができるかもしれません。自分は大体ガスがかかっている時に見ることが多く、展望を楽しめなかったときは、雷鳥に会える機会も多いので、ガツガツいかないで、雷鳥探しも楽しいですよ。
●さあ下りです。道は整備され、一部崩れていて、落石注意箇所を除けば、飛ばせます。
ここは中高年の登山者も多いので、登りの人に気を使いながら、走る人は、すれ違う前にスピードは落としましょう。さすがにここまでくると、足は相当疲れているはずなので、足をひねらないように気は張っていきましょう。
樹林帯にもぐりこみ、岩から土のトレイルに変わり、断然飛ばしやすくなり、ガンガンいくと扇沢が見えてきます。更に高度を急降下させていけば、沢の音が聞こえ、登山口が見えてきます。
ふ〜〜〜やっと着いたで〜〜。お疲れ様でした!!!!!
●ここから扇沢はロードを登っていきます。登山口にはバス止まりません。
3〜4人いるなら、種池山荘でタクシーを予約しておけば、登山口で待っていてくれます。
そうすれば、バスと変わらない値段で大町温泉の薬師の湯に直行してもらい、一風呂あびて、そこからまた、バスかタクシーで信濃大町まで行けます。
このルートはキレット越えでなかなか、ハードで、走るよりクライミングに近いですが、軽量な装備で快適なウエアを着て、軽快登山をするには、もってこいのトレイルです。ここはトレイルランニング・スタイルではなく、軽快登山スタイルが一番のおすすめです。
必ず充実した山行になるのは間違いありません。おすすめのトレイルです。
地図(クリックすると拡大表示されます)
標高差図(クリックすると拡大表示されます)
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