軽快登山・トレイルランニング・ランニングのコラボレーションショップ【信州トレイルマウンテン


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第15回 日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP) 
2007年10月20日21日

結果:11時間12分59(総合102位)

※写真なくてすいません。

レース準備・装備

●恒例となっている日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP)が行われました。
近年のトレイルランニング人気で申し込みも早々締め切られ、会場は例年通り人がいっぱいで、ブースにも選手の人が群れていました。
9時半頃現地に着きましたが、駐車場はどこもいっぱいで、何とかぎりぎり入れることができ、来年は少し早めに行かないとまずいと思いました。
●ブースでおなじみのVESPAプロ3個とアスリートソルト、なんとCWXの半袖が¥2000、長袖ジップが¥3000で安かったので2枚衝動買いして車に戻り準備しました。

●装備はグレゴリー・ルーファス・CWXプロモデルタイツ・CWXのストレッチの半袖シャツ・短パン(自分はポケットが必要なので)ケンコー社のインナーグローブと改造アームウォーマー(これはすごくいいです)

●シューズはEIDERのスピードトレイラー、ソックスはスマートウール(X-SOCKSのSPEEDONEを履いている人多いですが長時間だと汗でグチョグチョになるのである程度汗を吸ってくれるスマートウールのほうが汗かきにはいいと思います。)

●ヘッドライトはペツルのミオXP(LEDと白熱球に切り替えできるタイプ/お店ではLEDを勧めるとこが多いですが、ガスの出やすい奥多摩ではLEDは反射してしまうのと下りで飛ばすとき凹凸がわかりにくいので、自分は登りで歩くときは省エネでLED、走るときはスピードを出せるように白熱球で切り替えしてます。
個人的にハンドライトは明かりを照らすのに腕振りができなくなるので、好きではありません。
ペツルのE-ライトが25gで軽くて角度調整できるのでセカンドライトでショルダーとウエスト脇につけましたが明るさが足りなくガス時は意味ないので使いませんでした。
●保険の寒さ対策でモンベルのULウインドジャケット(一番軽いので)ファイントラックのフラッドラッシュメッシュスキンのノースリーブ(じつは超すぐれものでTシャツの中に着ると汗をかいても汗は外のTシャツに吸わせて、表面に撥水が効いているので濡れ戻りがなく本当に汗冷えがしないです。)すんごい小さく軽いのでいいですよ。

●あと自作のコンパクトストック(片手65gでテントポールを流用)です。

●行動食はアミノバイタルを薄めたもの2L、フラスコにアミノバイタルとメダリストをVESPAで溶かしたものとパワージェル7個とカーボショッツ3個とVESPA2個を500のペットボトルに入れてストロー付きのキャップをしたもの(個人的に行動中に封を切る作業が面倒くさく摂取しないことがないようにとパワージェルとか一気に食べれないので少しづつ摂取できるように以前からこの方法を取っています)
グレゴリーのルーファスがボトルの出し入れがしやすいので非常にいいですよ。VESPAで割れば血糖値も保ってくれて甘酸っぱくなり食べやすくなります。基本的にこれだけで12時間はOKです。

●足つり・痙攣対策で練り梅1本とアスリートソルト20粒。ただ甘いのが欲しくなるのと血糖値を上げる為に一口羊羹1個とセブンの一口大福1個を持っていきました。(一口大福はおいしすぎて逆にもっと食べたくなっちゃうんで、ストイックにいくなら持ってかない方が精神的にいいかも)あとVESPAプロ2個(三頭山の手前と御前山の手前の勝負どころで摂取)ムサシのニーを保険で2杯です。

●しかしこんなんで行動できるもんなんですね。(普段の山じゃぜ〜〜〜たい食べたくないね。自分の手作りおにぎりとセブンの練乳フランスパンとコカコーラが自分の山行の定番です)行動食は人それぞれだからなんともいえないですが、経験からパワージェル系は軽く、すぐエネルギーになるけど必ず水と一緒に摂取しないとレース後から腸の具合が悪くなります。(たぶん濃すぎて胃が吸収消化しにくいのだと)

●普段トレイルランするなら重いけどウィダーインゼリーなんかや好きなパンやおにぎりを3分の1ずつこまめに取れば、胃が重たくて動きにくくなることもないしパワージェルなんかとバランス良く取るほうが体にはいいんじゃないかと思います。
装備・食料関係はレースでは1gでも軽いほうがタイムは伸びるので水を減らす人もいますが、水分の必要量は人それぞれでハセツネは時間かかりそうなら多めに持っていかないときついんじゃないでしょうか?(第二関門まで2リットルは少ない)

●装備・行動食が長くなってしまいそろそろこの辺にしてレースの様子に移ります。

レース本番です。

●調子がいまひとつなので、ゆっくり目に入ります。(いつもそうですが)しばらく苦手のロードが続きます。
みんな速いペースで走っているけど、付いていったら後で痛い目にあいそうなので、我慢する。でもある程度のスピードで行かないとこの人数では入山峠の階段で渋滞にはまってしまう。

●山道を少し入り出ると変電所に出る。ふと前を見るとどこかで見た人だ。A&Fチームの鈴木さんだった。時折ペースメーカーに使わせてもらう。レースではペースメーカーを見つけるとすごくいい。きついとき引っ張ってもらえる。
そして今熊神社から、大嫌いな階段&急登になる。ふ〜きつい。出てもまだ登りが続く。ふっと下ったと思ったら入山峠だ。

●入山峠から市道山〜醍醐丸〜連行峰〜生籐山までは自分の中では一番大事な区間だと考える。
上り調子で細かいアップダウンが続くが、ここで細かく補給したり、塩分をとったりしないと、体がもたないし、水分量を考えないと、後で苦しむし、最初のうちで筋肉は元気だが、無理をすると最後までもたない。
自分は常に頭で自分の体力レベルにあわせてこの区間は常に冷静に考えながら走っています。(去年は失敗したので)
極力疲れない足取り、ペースで行きつつ、そこそこ急いで歩き、登り、走る。
しかし長い。しかも暑い。Tシャツはぐしょ濡れだ。そんなこんなで生籐山着。

●ここからは部分的に登りがあるものの下り基調なので精神的に楽だ。下りでもここではまだセーブして、筋肉に負担を掛けないように下っていく。この辺に来るとペースが同じ人が多く、まとまりだす。自分は後ろに付かれるのが大の苦手だ。
ペースを落としたら迷惑ではないかとプレッシャーを必要以上に感じてしまい、突き放すか、譲ってしまう。
そして最後下ると浅間峠だ。

●応援のひとが声を掛けてくれる。本当に力になる。ハセツネは本当にボランティアスタッフの頑張りで成り立っているレースだと思う。
案内板などの設置、撤収は本当に大変だと思う。応援の人も多い。本当に感謝です。

●浅間峠からは飛ばせる区間だ。しかもストックOKになる。自分は特製ストックで登り下りのストックの使い方を練習してきたので、ストックはありがたい。日原峠までは登り、下りがあるものの緩やかで走れる区間が長い。
ここはしっかり走っておかないと、前半温存した分を取り戻せない。このあたりから暗くなり始める。
ヘッドライトを用意する。霧もかかり始める。なかなかしんどい夜間行動になりそうだ。
暗い中走るのは、ある意味慣れと経験がものをいうでしょう。特に下りは足の置き場を考えないで体が反応する感じでないと飛ばせない。
そんなこんなで西原峠に到着。

●ゆっくりする暇もなくここから、三頭山の登りに入る。ここからは勝負どころなのでVESPAを飲む。
でも実際の勝負どころは御前山の登りでどれだけ体力を残していけるかと考えているので、急ぎながらも、ある程度疲れないようにセーブして登る。正直トップクラスのひとはともかく、自分レベルなら登りで頑張っても大してタイムに差は出ない。無駄な立ち止まりをなくして体力をセーブして下りでかっ飛ばしたほうが、はるかにいいタイムになる。
そう言い聞かせて、抜かされても気にしないでマイペースで登っていく。そうすると自然と前の人が後半で落ちてくる。
これは普段の登山でも同じだ。自分のペースをつかむのが大事でしょう。

●そんなこんなで三頭山着。ニセピークの槙寄山は知っていればいいが、知らないと精神的にやられるので、気をつけましょう。
時計を見る。う〜ん予定より遅い。先を急ぐ。鞘口峠までは一気に下り基調。ここは飛ばす。何人抜いたかわからないが、結構ここで順位は上げられたかも。鞘口峠からは以外に長い。登りも結構ある。ここから月夜見〜第2関門まではそんなに時間かからないだろうと思うが以外にかかる。しかも3人の集団に下りでつかまってしまう。譲って欲しいが・・・。無理に抜かせない場所だし・・・タイムロス・・・
このあたりは思ったより時間かかると思ったほうが良いでしょう。そんなこんなで第2チェックポイントに到着。

●水〜〜〜。ハイドレーションにスポーツ飲料と水を半々入れてもらう。一気に飲みたいし、休憩したいところだが、早々に出発。
ストーブが暖かくて、恋しい。う〜寒い。しかもここから一段とガスがひどい。足元は照らせるが、LEDのヘッドライトだと光りが反射してアウトでしょう。ハンドライトなら足元照らせるが、ストック使用の自分は、ヘッドライト頼み、ハロゲンライトで正解だ。
とはいえ遠くは照らせず、尾根は広いのでどこ走っているのかわからなくなる。
小河内峠からは上りだ。踏ん張りどころだ。足はまだ元気だが、体は疲れている。一口羊羹を食べる。う・・うまい。こんなにうまかった?一口羊羹って?酒のみの自分は日頃は甘いものはほとんど食べない。羊羹やチョコレートは無駄な栄養と考えているぐらいだ。でも山では糖分必要だな。

●御前山は中央大学のワンダーフォーゲル部の新人歓迎で初めて登った本格的な山だ。自分が山に入るきっかけの山で思い出深い。
あの頃はこんなきつい事やるなんて考えても見なかったけど、はまってる自分が怖い。
そんなこと考えて気を紛らわせながら、もくもくと地面を見て登る。顔は上げない。先は見ない(ガスで見えないけど)
大学1年生の夏合宿で先輩が言った一言はいつもレースで頭に浮かぶ。
「一歩一歩歩いていれば、いつかピークに着く。だから頑張ろう」 まさにこれだ。一歩一歩を積み重ねる。
御前山到着〜〜〜。やっとついたど〜。

●ここからは下りだ。なにかから解き放たれたように、走るというより落ちる感じで下っていく。大ダワまでもすぐのようで、意外と時間がかかる。
鞘口山の登りも下りに足が慣れていて、きつく感じる。とはいえ大ダワに着く。ここは明るい。トイレもある。
用を済ませる。予想以上に手がかじかんでいる。確かに寒い。スタッフのみなさんも寒い中本当に大変だ。しかも一晩中。感謝です。

●大ダワからは鋸山をトラバース気味に登っていく。そこから大岳山の登りまでは非常に走りやすい。このぐらいの登りなら自分でも十分走れる。さあさあ終盤戦だ。ここまでくると、体力の温存は一切しない。全力で行く。大岳山の登り。登りだろうとなんだろうとここさえ登ればと思えば、気合が入る。でも体が気持ちについていかない。やっぱきついもんは、きついです。岩場の多い山で自分好みだ。す〜と、ふらふらっと、登っていくと大岳山到着。ここからは下りだ。

●ここからはノンストップで行きたいのでヘッドライトの電池を念のため換えておく。さすがに飛ばすとなると少しでも明るいほうがいいし、途中で暗くなるのも嫌なので。がしかし、電池ボックスのカバーがなかなか取れない。苦戦する。頂上にいた人が話しかけてくるが、それどころでない。
本当に取れない。なんで〜。思わぬところで時間ロスし5〜6人に抜かれる。

●気を取り直し、下り始める。岩場の多いくだりだ。こういうとこは得意で大好きです。抜かされた人は全部抜き返しまた一人旅になる。
走りやすいところに出ると第3関門まではひたすら走る。ここはしっかり走っておく。
もう無心だ、第3関門直前の登りはさすがにしんどい。はあはあ言いながら関門着。ここでタイムを見る。9時間46分だ。11時間代は間違いない。10時間台は厳しい。さすがに1時間14分でゴールは無理だ。でも挑戦するだけしよう。

●ここからは黙々と走る。日の出山の登りだ。きつい。きついが踏ん張って登る。
日の出山山頂だ。去年はあまりの景色の美しさに感動に涙を流した。今年もやはり・・・。ここまでがんばったご褒美だ。とはいえ先を急ぐ。
頭の中はRUNNERのメロディーが流れ続ける。それにしても長い。最後の下りはすべりやすい所も多く階段状の道が足に来る。
そんなこんなで、ロードに出る。急なアスファルトの下りがある。これは相当きつい。ここにきて足に来る。

●最後ロードを走り終えゴ〜〜〜ル!!!拍手で迎えられる。よくやった。自分で自分を褒めてあげたい。去年より大幅にタイムも、縮められたし、それなりに頑張れたと思う。

振り返って

ハセツネは夜間走るレースでしかも72.5kmという長距離のレースなので、本当に総合的な実力が出てくるレースだと思う。
登山もランニングもそうだけど、体力・筋力は毎日の努力の積み重ねで、頑張っただけ必ず結果が出ると思う。
特にこのレースはそれが顕著に出るレースだと思う。
レースは人との勝負でなく、本当に自分との戦いだと思う。つらいときに、ドンだけ頑張れるかが付加価値を与えてくれるのでしょう。
タイムは速かろうと、遅かろうと関係ない。ドンだけ今の自分のベストを出しきれるかでしょう
そういう意味で今回は満足でした。

●関係ないですが、レース後家に帰る途中の真夜中に、車が故障し、痛い目にあいました。
朝寒い中小淵沢の駅まで歩いて、電車で家にかえるはめに・・・ある意味レースよりきつかった・・・まさか第5関門に引っかかるとは・・・

来年出れるかわかりませんが、是非出て今年に自分に挑戦したい。

走者:信州トレイルマウンテン・奥野でした。

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